読んでみた 108
先月は山遊びで忙しく結局2冊しか読めなかったのに、今月は既に4冊ほど購入してしまい、積読本が増え続ける状況は相変わらず。
少しペースアップしていきましょうと言うことで、6月の一冊目はコレをチョイス。
久しぶりの雫井脩介。
東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登と校正者の妻・貴
代美。
二人は、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に、家族四人平和に暮らしていた。
規士が高校生になって初めての夏休み。
友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかっ
た。そんな夏休みが明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡す
る途絶えてしまった。
心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎ
を覚える。
行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、
それとも…。
息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。
揺れ動く父と母の思い―。
こんな感じのあらすじなんですが...久しぶりに凄い小説を読んだというのが率直な
感想です。
涙腺が緩みました。
もしこの現実が自分の身に起こってしまったら、その時自分はどうするのだろう。どう
することが出来るのだろう...
どんな現実になったとしても、その現実を受け入れることが出来るのだろうか。また、
その覚悟が出来るのだろうか...
コレはなかなかおススメです。