読んでみた 110
直木賞の候補すべてが女性作家の作品というのがちょっとした話題に。
まだ候補作は一冊も読んでいないけれどそのうち読んでみましょうってことで...
今回はコレを読んでみました。
昨年の直木賞受賞作。
荻原 浩の作品を読むのは実に3年ぶり。
ちなみに3年前に読んだのはコチラ→読んでみた ⑪ - present location
伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができた
ら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く
物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる
家族小説集...っと言うようなあらすじ。
「海の見える理髪店」、「いつか来た道」、「遠くから来た手紙」、
「空は今日もスカイ」、「時のない時計」、「成人式」の6編が収録されてます。
どのお話も切ないけれど、でも最後は温かい気持ちになる...
自分的にはやはり表題作の「海の見える理髪店」が一番好きかな。
情景描写が細やかで綺麗なのはさすがです。
あと、6話目の「成人式」、これもまた好きな物語でした。
っと言うことで、今月はあと何冊読めるだろうか...